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「koyama名古屋市中村区」 メダカの掲示板。 20080720更新

koyama名古屋市中村区(小山さんの登録名)
名古屋で地元のメダカを育てる小山さん。自称「メダカの藪医者」筆者は、小山さんに会いメダカについて学ぼうと、名古屋へと飛んだ。

 
この日は、名古屋市東山動物園のビオトープを案内してくれた

これが名古屋中村区だ!2008
更新作業が進まないが、少し新しいのを追加

これがメダカ飼育実験研究場の全景。約15坪の敷地利用で、倉庫前の6トン車2台分(普通車3台分)の駐車場全部をメダカ飼育実験研究場に使用しています。 名古屋野生黒メダカ保存会 名古屋メダカの学校共同施設だ。
 
これが人体に似せた親メダカビオトープ水槽
小山さんが、名古屋市下水処理科学館、大治浄水場、世界のメダカ館飼育水浄化設備、名古屋港水族館飼育水浄化設備などを見学し、参考にして作成した人体式浄水ビオトープ。
心臓部は、3Wの毎分1.5リットルの水中ポンプで、最下流水槽から50CM揚水しブクブクで酸素を入れる。人体で言えば静脈です。
150リットルの落ち葉の濾過器を使い、ミジンコやプランクトンを大量に発生させ、最上流風呂桶水槽に落としす。
ここから、順次プラスチックパイプ製サイホン5本でゆっくりと、下流風呂桶水槽へ水を流します。
各水槽の水面と上部までは、30cmほど空けてあり、「動脈梗塞」しても満水してオーバーフロアしないように設計されている。
隣の水槽との水面差は、通常1cmとしています。2cm以上差がでれば、その間のサイホンに動脈硬化(サイホン内に空気が溜る)しているので、空気抜きをします。 

稚魚孵化水槽は、60個以上あり、親水槽と合わせて100個を超えたそうです。7、8月迄に数万尾になるが10mm以上には何匹くらい育つかが心配だそうです。
  
2000リットルの飼育水浄化装置
親メダカ用水槽の浄化装置槽兼ミジンコ発生装置槽兼プランクトン発生装置槽。
大きさは150リットル入りの化粧ケース。中には、昨年秋に公園や神社で集めた落ち葉がぎっしり入っています。そこへ最下流水槽から水中ポンプで、毎分1.5リットル汲み上げ、エアーポンプからブクブクで酸素(空気)を入れる。ポリエチレン綿の濾過材は使わず、大量の落ち葉で濾過しているのが特徴。こうすると、ミジンコやプランクトンが大発生し、 数千匹分のメダカの汚れを綺麗に濾過でき、透き通った水が下の水槽に落ちていきます。



これが名古屋中村区だ!2003
世界のメダカ館以上に小山メダカ水族館が見たかったから大満足の内容。
小山さんは、絶滅した名古屋荒子川メダカの保存会やメダカの診療所で活躍しているようだ。
飼育内容は、水槽約20個と風呂桶4個を使った大迫力なメダカ飼育。
各飼育場所では、全ての水槽をサイフォンでつなぎ、小型水中ポンプで濾過水槽へ水をくみ上げている本格設備。
濾過水槽には、蛎殻粉末が入れてあり、水を効率良くアルカリ化することに成功。
各水槽の底には、10センチ程田圃の土を入れている。
利用している土は、ミジンコが発生しやすい1、2月頃の休耕田の土。
流石だ、長年の経験が生かされている。
約1カ月位で浄化バクテリアも増殖し、70センチの深さの底まで透き通るそうです。
現在(2003年)のメダカは、14年生まれの親が約700匹と、15年4月生100匹、5月生500匹、6月生400匹。7、8月は天候不順で300匹程度だそうです。
これは凄い!!
最初に案内してくれたのは、ここ

 
おー、話に聞く風呂釜が並ぶメダカ飼育場。ホースを使った水流がメダカの環境に優しい流れを与えてくれる。なるほど!
 「この飼い方に色気が無いって言われます」って小山さんは話すが、飼育重視の環境がこのスタイルだ。間違いない!
更に、水槽内の水温もバッチリ確認していた。
冬場の冷え込み対策は、水を満水に入れて蓋をすれば凍結しにくいからメダカに優しい。
薄氷程度なら、メダカは底で生きていられる。
ここでは、表面が10センチの氷が張っても水深60センチの底は摂氏3度だから、メダカは底で静かに春を待っているらしい。
マイナス8度位まで大丈夫な設計に計算されているのが凄い。
 
土の写真(右)は、毎年2月頃にミニ田圃の準備を行っている。
中には、ワラと鶏糞を混ぜて入れてある。 上面は休耕田の田圃の土。 春には、稲や日本セリを植え、下にミジンコなどが大発生する。それが左の稚魚水槽に流れてメダカ大好物の生エサになる。 今年もこのミニ水田からは、いろいろな生物が発生。ミジンコ、ゾウリムシ、ワムシ、イトトンボのヤゴ、水ヒル、カブトエビなどなど。


 
もちろん牛乳を入れてる訳ではない。いつもメダカ掲示板で説明してくれているアルカリ、カルシウムの蛎殻粉末!
上流に流し込むと全ての水槽がアルカリで癒される。素晴らしいシステムだ。
蛎殻粉末:中村区の4カ所で、約90個の水槽を使いメダカ飼育。

このほど厚生省で、蛎殻粉末粉水が人体に無害で殺菌力が強いと、病原菌O157の殺菌に効果があると認められた。カイワレ大根などは、蛎殻粉末粉水で消毒殺菌されて出荷される様です。

一般水槽で使うための蛎殻粉末粉水の作り方は、大きなポリボトル容器(2〜4リットル)に10グラム程の蛎殻粉末粉を入れ、汲み置き水を加える。それをよくシエークした後、中の水が透明になり、成分が安定するまでしばらく取り置く。(1週間くらい)
上部の透明な上澄みを本水槽に入れる。毎日少しずつ(100ミリリットル程度)足していきます。
この蛎殻粉末粉水は、人畜無害で、雑菌類にのみ殺菌力を発揮する優れものだ。
白点病、口腐れ病、尾腐れ病、わたかむり病など、細菌性感染症治療薬に最高。
塩浴やグリーンFは水草類を枯らしますが、蛎殻粉末粉水は、メイン水槽に注ぐだけで殺菌出来ます。また、単価が安いですので、誰にでもプレゼント出来ます。
この方法で、小学5年生で習う理科のメダカ教室では、藪医者として病気を治している。 
旅行すきな小山さんが伊勢志摩へ旅したとき、カキ焼きを旅館で食べて、残った蛎殻を産業廃棄物で困っていたのを発見。カキ養殖組合で粉末を頂いて帰り、約20年間実験した結果、メダカ水槽の殺菌に良い結果が出たらしい。 孵化水槽でも蛎殻粉末粉水を使うと、15日位はカビが発生しない。今昨年生まれの親メダカが1500匹、 今年4月以後生まれが約1万2千匹が50余りの水槽にいるが病気メダカがいないし、ダルマメダカの様なお腹ばんばんメダカも誕生していない。
更に、塩やグリーンFの様に布袋草を枯らさないのもメリット。

2005年の小山さんの研究報告
「蛎殻粉末粉水(動物性有機カルシウム水)について研究実験した結果をお知らせします。
 蛎殻粉末粉水(動物性有機カルシウム水)は、メダカ水槽に注ぐと、カルシウムがブクブクの空気(窒素78% 酸素21%)と結合。水酸化窒素カルシウム水と、水酸化カルシウム水が精製される。 水酸化窒素カルシウム水はメダカやエビなどから排出されるアンモニア、硝酸塩、亜硝酸塩、重金属などの有害物質を浄化バクテリアが分解吸収。それを窒素肥料質に変え、植物の根から吸収し、無害の綺麗な飼育水にします。
60CM水槽なら約20分間で、汚れた底水の硝酸塩50が13になり、亜硝酸塩0.7mgは0.2mgになり完全無害水。
水酸化カルシウム水は、ブクブクから酸素を大量に保存し、酸素のバッテリー化の役目を果たします。
この水でメダカを飼育すれば、夜間の人間就眠中にブクブクを消しても 朝まで酸欠による魚の大量死は無い。
蛎殻粉末粉水(動物性有機カルシウム水)はメダカ飼育にはとても有効で、人間で言う骨粗しょう症が出ません 
植物にもカルシウム水空気耕栽培すれば、成長促進され、一石二鳥の効果です」とのこと

小山さんに、産卵について尋ねた。

N 中村区の4カ所で、90Re: ギネス記録 koyama名古屋中村区 - 2004/09/19(Sun) 08:57:19 No.6156
 私もいろいろ産卵について実験(16年6月に15年6月生まれのメダカ使用水温25度)しました。一番産卵の多いのは、60cm水槽で上部濾過器。ぶくぶくも止め、完全止水状態時の ♂5尾 ♀20尾で、夜明け2時間までに約200個の産卵確認。
 同じ条件で、♂4尾に♀21尾の水槽では、約180個の産卵。♂6尾♀19尾の水槽では、約190個でした。 完全止水でなく、上部濾過器使用の時は140個位に下がります。水流で交尾しにくいのでしょう。大型水槽(風呂桶270L水溶)では、♀1尾あたりの産卵がぐっと少なくなります。 

 
車で数分。今度は、畑の中にあるメダカシステムへ。
ミジンコやボウフラの話はほんとうだった。もちろん疑ってははいなかったが、いっぱい蚊に噛まれた。
かいー!!っと振り向けば、小山さんのオデコにも蚊がとまっていた。
数分間の見学で、ボウフラ増殖のお手伝いになったかもしれない?
メダカへの愛の献血だ!

更に車で次へと向かう
 
 
ここでも蛎殻水槽からの水流設計が完成していた。





ザルで浮かべたクレソンが、ご自慢の水耕栽培だ。

そして第四システムへ

毎日楽しみとわいえ、大変な努力が必要だと思う。
ここでは、家にお邪魔し、小山さんのパソコンからメダカ掲示板へアクセス。
みんなの反応が嬉しかったー。
 
部屋の中の水槽では、産卵用の「毛糸」を発見。けっこうでっかい毛糸だ!
メダカ館の館長も話してた「水草は観賞用。毛糸は実用的です」って。

昭和18年頃の戦時中からメダカを育てていると言う小山さん。
米軍飛行機による空襲に備え、各家庭に風呂桶位のコンクリ−ト製の防火水槽が備えられたころ、水にわくボウフラ退治に飼い始めたといわれるメダカの飼育。
「戦争が終わり昭和26年頃。メダカの餌などは売られていなかったが、鶏卵が手に入る様になり、茹で卵の卵黄を細かくほぐして稚魚に与えました」と思い出を語る小山さんだ。
これからも名古屋のメダカを守り続けて下さい。
環境近代化の波が押し寄せ、河川などの護岸工事が進むなか、和メダカが絶滅しないようにと願う。
私は今、自然環境を見直すために生まれた言葉、「ビオトープ」が大好きです。
ビオトープとは、ギリシャ語源のBIO(生物)とTOP(場所)の合成語で野生生物の生育場所。
自然環境を残すことが、知恵ある人間の仕事なのだ。
JPMへ

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